GUIプログラミング環境における画面変化に着目した学習過程提示システムの構築と評価(教育システム開発論文)

近年,情報技術の発展に伴い,多くの学校でコンピュータを用いた授業が行われている.また,Squeak eToysなどのGUIプログラミング環境を活用した授業も徐々に広まりつつある.このような授業においては,指導者は授業の進行や学習者のサポートなどさまざまな業務をこなす必要があり,指導者が各学習者の学習過程を把握することが難しい環境にある.そこで,本研究では,定期的に収集した学習者のコンピュータ画面のキャプチャ画像から,単純移動平均法を用いて,指導者が学習者の学習過程を把握するうえで重要となる特徴的な画像を抽出する手法について検討し,この手法を用いて抽出された画像を指導者に提供するシステムの構築を...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in:日本教育工学会論文誌 Vol. 34; no. 4; pp. 365 - 374
Main Authors: 高田, 秀志, 大東和, 忠幸
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 日本教育工学会 2011
Subjects:
ISSN:1349-8290, 2189-6453
Online Access:Get full text
Tags: Add Tag
No Tags, Be the first to tag this record!
Description
Summary:近年,情報技術の発展に伴い,多くの学校でコンピュータを用いた授業が行われている.また,Squeak eToysなどのGUIプログラミング環境を活用した授業も徐々に広まりつつある.このような授業においては,指導者は授業の進行や学習者のサポートなどさまざまな業務をこなす必要があり,指導者が各学習者の学習過程を把握することが難しい環境にある.そこで,本研究では,定期的に収集した学習者のコンピュータ画面のキャプチャ画像から,単純移動平均法を用いて,指導者が学習者の学習過程を把握するうえで重要となる特徴的な画像を抽出する手法について検討し,この手法を用いて抽出された画像を指導者に提供するシステムの構築を行う.本システムを実際のGUIプログラミング環境を活用したワークショップに適用した結果,指導者による主観評価では,本手法により抽出された特徴的な画像により学習過程を概ね把握することが可能であることが示された.
ISSN:1349-8290
2189-6453
DOI:10.15077/jjet.KJ00007142885